独里庵日記〜四畳半的人生思考〜

演劇の制作・俳優として一年の三分一を旅暮しだったが・・
人生旅日記、これからどうなるのか・・・
どりぁーん! 今日も一日生きてみるかぁ〜!

2007年08月20日

久しぶりの・・・そして最後の・・・

2007年08月20日_DSCN0063.jpgこのところ、いろいろあったので随分久しぶりな感じの医大病院、そして今日で最後となる言語療法室1。
担当の言語療法士?井〇美〇先生とお会いしたのが、まだ入院中の5月の初めの連休の頃、食事が上手くいかない為に、嚥下の指導を病室まで来ていただき受けたのが最初だった。
同じ日に喉の器変ると記しているので、まだ喉に穴が開き管を埋め溜まった痰を取り出しているころで、全く退院の目途はみえず、喉と鼻から息が抜けるので、言語(喋り)はほとんど通じていなかった頃かもしれない。
医大病院にリハビリ科があるところは結構あるけれど、言語療法のあるところは少ない(M女史談)らしいのでラッキーだったかもしれない。入院中は週に3〜4日1階に通い言語療法の治療(指導)を受けた。
制作にしても俳優にしても、喋るということは必然だったので、術後声を失い、少しづつ音を発せられるようになり、ノートでの会話から音による会話に変っても、言葉にならない自身が発する音を聞いて、どれだけ落ち込んだか・・・。それでも毎日あ行からわ行まで病室でカーテンの向うを気にしながら発音練習、手帳に正という字をどれだけ書き込んでいったか・・・。無明のなかの一点の灯りみたいにやり続けていた。
それが、5月の初めに井〇先生の指導を受けて全くの間違いだった事に気づかされる。
自分の耳にはあであり、いである音が相手には全くそうは伝わらずほとんど同じようにというか、言葉ではなく音とししか伝わらないことが、機器を使っての治療の中で使われる録音を聞き愕然とする。
それでも、入院中はまだ温室だから皆さんそれなりに理解し、対処していただいた。そんななかで、出来ない語、そして何故出来ないのか先生の治療の中で少しづつ自己発見もあった。
そして退院、タクシーに乗る、切手を買う等々で物をぶっつけてやろうかという思いもしたが、この部屋に毎週月曜(2〜3日休んだが)3ヶ月間通い続けた、そして今日最後の日「太陽と風」を読み録音した。
この部屋での3〜40分の先生のご指導の前に「身体の調子は如何ですか?」と聞かれる、僕は待ってましたとばかりに体調以外のことまで喋り捲る、最近は医大病院の批判から医療、医師教育の批判まで及び本題に中々入っていかない日もあり、迷惑な生徒というか患者だっただろうと思う。
先頃の白山市のワークショップで、言葉、伝えるということを実感したこともあるのだろう、録音された自身の声が言葉としてちゃんと伝わってくる、まだまだ先は長いのだろうが、あの絶望の日に比べれば言語リハビリ最後の日にこんな気持ちになれたことは有難い事だ。
先生!有難うございました!ご許可を頂いたので感謝の気持ちをこめて写真を載せさせて頂きます。
2007年08月20日_DSCN0065.jpg
posted by 独歩(ひとりあるき) at 16:19| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする